説明
50種類以上もある京鹿の子絞の伝統技法のうち、縫締絞、板締絞、傘巻絞の3つの技法を駆使して染めたスカーフです。最初に白く抜染した後、「板締め絞り」でスカーフの片側を明るい黄色に、もう片側をやや暗めの黄色に染めて、中央を「縫い締め絞り」で白く浮かび上がらせました。そして両端の角を「傘巻き絞り」で染めてアクセントに。寄せては返す波のような表情を湛えています。
「縫い締め絞り」は文様の輪郭を平縫いし、その糸を引き締めて防染する技法です。「板締め絞り」は生地を折りたたみ、それを型で両側から挟み込んで染色・防染する技法です。「傘巻き絞り」は文様の輪郭を平縫いしてその糸を引き締め、中の部分を糸で巻き上げて染色・防染する技法です。
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